わしは昔はギターが弾けた。
今は指のタコが完全消滅して、ハイコードが弾けない
から、全然ダメだ。
毎日、仕事が忙しくて、ギターを練習する暇がない。
当面、ボーカルだけを磨いていく。
ボーカルも完全に音に乗せ、情感を表現するのは大変
だということに気づいた。
チェブリンは昔、ピアノをやってたらしいが、「よしりん
バンド」を始めた頃は、つっかかりもっかかりで、まあ、
和音さえ押さえてくれればいいと思っていた。
ところがメキメキ上手くなって、今じゃわしの歌声に
合わせて、弾き語りができるようになっている。
驚くほど上手くなった。
それでもまだ昔の実力には到達してないと言ってるから、
もっと上手くなるのだろう。
最近はピアノスタジオを借りることが多い。
チェブリンがピアノを弾きたがるからだ。
ピアノが置いてあるスタジオは少なくて、すぐ埋まる
から、午前中に予約するしかない。
上手くなるから、やらせてあげよう。
しかし午前中からスタジオのピアノ伴奏で、全力で
歌っていると、あっという間に腹が減る。
午前中から出勤して肉体労働する人なんかは、
昼には猛烈に腹が減って、もりもり食うんだろうなぁ
と想像する。
やっぱり立ちっぱなしで全力で声を出して歌うのは、
近所を散歩するよりはるかに健康的だ。